「女性に立ち向かう武器は思いやりで、最後の残酷な手は忘却である。」
─ゴンチャロフ(露 作家)
優しい気遣い、愛が人を動かすのに一番効果的なのですね。忘却という無関心、無視は、お前は(性格)ブスなので関係ない、忘れたい。と言わんばかりなのです。 これは今までの功績も打ち消されてしまうほどの残酷な扱いとなってしまうということなのですね。単純にボケしまっているのとは全く違うのです。
先週のこと、富山県からお越しの患者様にお昼1時30分程まで 約1時間カウンセリングを行いました。
自分の今の辛い気持ちを綿々と語って下さいました。事態に対しての物の見方を変えるような話をしました。早く全部治りたいという焦る気持ちが自分を追い詰めていたようでした。でもどんなに焦っても植物が成長するには、条件が必要、その一つが時間なのよ。・・と色々と話していくと 彼女の顔色が良くなり
「先生は、どうして私みたいな傷ついた心も元気にしてくださるのですか?いつでも来る度にそうですもの・・あ〜そうだわ 先生、明るく笑っているけど、本当は、いっぱい悲しくって、苦しくって、辛い経験して、我慢して頑張ってきたりしたんでしょ? だから人の気持ちがわかるのですね。すごいですね。だから 心にぴったりの言葉が出せるのですね」
そこで「確かに、色々な経験をしてきました。でも一番はね、私がぴったりの励ましができたのは、○○さんのことずーとあれから考えていたからだと思いますよ」 と言うと、
「先生、私を理解しようとしてくれているんですね・・・」 と言いながら、ポロポロと大粒の涙が患者様の頬を伝って流れてきました。
「女性に立ち向かう武器は思いやりで、最後の残酷な手は忘却である。」との言葉の通り、
彼女の消極的なネガティブな発想に思いやりは、武器として功を奏したのです。そして忘れないことなのです。
では、治療の途中としての患者様のTEL待ち状態のお気遣いは? 治療の計画をたてたままでこちらから何のご連絡のないままで良いのか? こうしたことを忘れないようにしていくために何ができるのか?
私たちは、色々なことを更に最高のサービスを目指して行っていくことが求められるのではないでしょうか?
そうしたことをもっと考えようと、朝礼で促しました。
さて、この一連のブスシリーズは、6月から品格(美人)シリーズへと一流を目指し進んでまいります。
しかしこれら学んできた事は、人の粗探しをしたり、非難するために 用いるのではなく、自分自身を見つめ直す事が必要だと痛烈に感じること、こうした聴き方ができることが本当に幸福な生き方に通じる道なのだということなのです。
※孫の建ちゃんの遠足弁当 ケアマネージャーのYさんが愛情込めて作って下さいました。感動ですね!
「時にかなった適切な言葉は、人の魂を生き返らせ、銀の器にはめ込んだ金のリンゴのようだ」(聖書より)