金属アレルギーに悩む患者様がカウンセリングでこんなことをおっしゃいました。
「欧米では、禁止されているパラジウムやアマルガム(水銀50%含有)という体に悪いものを日本ではいまだに保険診療の中で行っているなんて、本当に嘆かわしいですね。」
「本当ですね。ですから虫歯は、金属ではなくてセラミックスなどで治療して行くわけですから、費用もかかります。なので幼い時から虫歯にしないように予防に力をいれているのです。」
スウェーデンでは、予防で95バーセント以上は防げる疾患がデンタルカリエス(虫歯)と学校教育の中でも説明し予防の重要さを強調しています。また歯周病においても、オペで治すのではなく、予防的にメインテナンスを義務化して通わせることで治療を行わない治療が主体になってきています。
そのために歯が残っている数は、スウェーデンは全国民を対象として80歳で25本です。日本の80歳の平均は都市によって違いますが、4.3本から6本ほどです。無作為抽出型のデータですからスウェーデと日本とではこのデータの差は、あまりに大きく唖然とするばかりです。ですから歯科医院に通院している目的に関するある国際的調査によると、日本では、虫歯治療が主体であるのに対して、欧米は予防が主体で、カリエス治療はほとんど行われなくなってきている傾向にあるとのことでした。更に神経まで侵されている虫歯ならば、何回も通院して治療して治すよりも抜いてインプラントを行ってしまうことが一般的とも説明されていました。なぜこんな違いが生まれたのでしょうか?その理由の一つは、日本の教育システムにありますが、実情を考慮してみると日本の保険治療制度が大きいと思います。
それは、日本では治療の主体は、保険診療ですが、それは“疾病後追い型保険” といわれ病気にならなければ利用できない保険制度なのです。ですからアメリカの民間保険での予防のみというタイプとは大きく違うわけです。
金属アレルギーで苦しんでいるアトピーの患者様が
「こんな高い健康保険料を払っているのに説明もなくこんな銀歯のしょうもない治療されていたなんて腹が立ちます。ひどいですわ、情けないです」 とおっしゃいました。確かに・・・そこで私も
「高い健康保険料は、私も実感ですが、私なんてここ数年病気にもならないので治療費として1銭も還元されることなく払いっぱなしですよ。・・・(笑)予防に保険が効くといいのですがね。」
「本当に、欧米とは、概念が真逆なのですね。」
「その通りです。欧米では歯医者にご来院の約9割が健康志向で予防中心の方。日本では、9割が病気で治療するためにいらっしゃる方ですから。おっしゃる通り全く違う状態なのですね。ですから歯医者に通う目的が、治療を行わないために通うという概念をコメット歯科ではおすすめしていきたいのです」
※ 患者様からの頂きものです。ありがとうございました。
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