カウンセリングでの風景ですが、顎関節症の治療の受診後によく患者様からの声で多いものに、体調の改善がみられることは当然なのですが、体重や体型についてのお喜びの言葉もあるのです。
「体調が良くなって、良く噛めるようになりました。そうしたら特にダイエットした訳で見ないのに、お顔の筋肉が引き締まっただけではなく、体も締まってきたのです」・・・すごく嬉しそうです。・・なので・・私もとっても嬉しくなります。それで体重談義に入ることがあるのです。最近のお話の一部をご紹介いたします。
と言いますのは、秋というと「天高く馬肥える秋」で、味覚の秋 と言いつつ体重を気にされて、冬になると寒くて運動不足になって、これまた体重を気にしている方も多いと思うからです。肥満と聞くとお腹の脂肪をどうにかしたいと思いがち。しかし男性で15〜20%、女性で20〜25%の体脂肪が人体には必要であり、そこから免疫に関係した物質や生活習慣病を予防する物質が分泌されることで人体にとっての重要な機能を果たしています。
よく肥満はBMI指数で表現されますが、同じ体重でも脂肪量が多い場合と逆に筋肉量が多い場合でも同じ値になってしまうので、この辺は指数を鵜呑みにしないよう注意すべきなのです。
しかし 最近は太ってもいないのに、体重をことさら気にしてダイエットと称して「朝食を抜く」人が増えているそうです。体脂肪率が男性で5%、女性で8%以下になると摂食障害や骨粗しょう症になり易く、最悪の場合は寝たきり状態になってしまう可能性もあるとのことです。
やはりバランスの取れた食生活が基本であり、その元となる「口腔の健康」が欠かせないのは言うまでもありません。虫歯はもちろんのこと、歯周病や歯が抜けたままにしておくことは、健康を維持することを難しくするだけでなく、害することにもなりますからしっかり歯の予防と管理をしてまいりましょうね。だって「旬」の物を、食する、言い換えれば、食物(食材)が美味しさの点でも、栄養価の点でも一番の輝きを発する瞬間、この「さかり」と呼ばれる「旬感」を感動して人生を過ごすことは、人としての至極の幸福感の一つですから・・・
「神は、人に天からの雨と実りの季節を与え、地を祝福されたのです」(聖書より)