歯は、「その人」を語る
マンデーノートから・・・衛生士Oさん「歯周病の重度の方が、『抜かずに何とかしてほしい』と云うようなことを多く耳にしました。
虫歯と違って自覚症状がほとんどない歯周病は“毎日の歯磨き”と“定期検診”で十分予防できるにも関わらず、とても多くの方が“抜くしかない状況”になってはじめてご来院されます。・・・・・
やはり、知らないということは それだけ損をしていると思います。
小児から高齢者まで お口の中を拝見すると その方(また保護者)の口腔衛生観念だけでなく生活状況も垣間見える気がします。
・・・前歯はきれいに磨いているが、奥歯は磨き残しがある。
または、外側は白いが内側は黒かったり、茶色だったり・・・そういった方は見た目を重視する・・・“見える所だけキレイであれば良い”と云うような人なんだろうな とか、擦り減っていればストレスがあるのかな(歯ぎしり)?とか
磨き残しのない人は家の中もキレイなんだろうな とか・・何でも中途半端は許せない性格なんだろうか 等など 勝手な推測ですが、的外れでもない気がします。
そんな個人差の大きい“口腔衛生の意識”をその人その人に合ったレベルで改善していけるよう指導しなくてはならないため 本当に日々勉強です。・・・・・古くからの患者様とお話していると「コメットに通うようになって 自分の歯を大事にするようになった」と言われることがよくあります。そんな時、院長や以前のスタッフの患者指導が成功していて患者様もコメットを信頼して来て下さっていることを強く実感します。・・・」
このようにお口の中の状態を見ると色々な事が想像され。・・・
愛する人が出来たので歯を奇麗にするために歯医者に来たという方がおられる反面、恋愛中であるのにお手入れが行き届いていない?・・・なんて信じられない人もいらっしゃいます。
“恋は盲目”と言いますが、恋の病(熱病)に侵されていると相手の欠点も、アバタも笑窪(えくぼ) 虫歯いっぱいのお口もなんのその???・・・その後どうなるのかな???空想は果てしなく広がって・・・本当に“歯は語る”と思います。
過去には、警察から鉄道事故で亡くなった方の本人確認 や殺人事件の被害者確認」など“歯による検証”を依頼されたことがありました そのうちの二人の方は、当院の患者さまでした。“若くて綺麗なお嬢さん”であったり、30代の方であったり・・・ これは思い出すのは、辛すぎます。・・・
悲しい“歯は語る”の出来事でした・・・。確かに歯には、その人のご性格、知性の高さ、経済状態、健康や命に関する考え方など
本当に多くを語る要素があるのですね。
聖書でも歯から感じる感覚を用いて、人格を比喩している表現があります。
「怠惰な者は、この者を送り出す人たちにとって歯に酢、目に煙のようなものである。」
(箴言10:26)
コメット歯科クリニック 副院長 金光 千寿子・○・o。o・。o○・○o。o・。o○・○o