人に優しい社会
早朝のテニスクラブの仲間のKさんが歯の検診のためにご来院になりました。
彼は昨年の春に脳溢血で倒れて 救急車で入院してから2ケ月間の病院生活を過ごしました。 以後左半身が麻痺していました。 退院してからずーと車椅子での生活で、リハビリ―を続けて来られました。
彼には大きな目標があったと聞いていました。それがモチベーションとなって厳しいリハビリ―に耐えてこられたのでしょう・・・とうとう今では車を運転できるほどに “驚異的な回復”をされました。・・・大変な努力をされたことと思います。
先週、歯の検診にご来院になりました。 また彼はリハビリ―を続けながら仕事に従事してきました。 職場が岐阜の繁華街の有名な“柳ヶ瀬”の真ん中にあります。 ・・・勿論彼は障害者認定を受けているのですが・・・
病院を退院してから街に出て障害者生活を続けてきたKさんの感想を聞いてとても驚きました。 それは「障害者に対する環境は劣悪だ」というものでした。
彼の話を聞いて ほんとうにその身になって、その立場になってみないと気付かないものだと云う事が判りました。 私の観念では今の社会は税金をボンボン使って「人に優しい社会」を実現していると思っていました。
しかし、事実「公共の施設」ではバリアフリーやトイレ等の障害者対策は ほぼ完全に近く整っているのではないでしょうか・・・これは素晴らしい事だと思いますね・・・ほんの20年前にはほとんどの場所、施設で実施されていませんでしたね。
ただ、Kさんが言うのは公共施設か それに準ずる内容の規模の施設では整備されているが、一般の商店ということになると全く対策や配慮がなされていないということなのですね。
そのことで思いますのは、不平を言うことばかりではなく 感謝も大切なのではないかと思うのです。 自分達の親の時代の事を考えてみますと比較にならないほど 社会は障害者に対して暖かな対策を進めてきたと思います。 まだまだ、個人のレベルで配慮していけるようになると良いと思います。 当院も車椅子で入れるトイレを完備しましたし、 間もなく座って2階に行けるように階段にリフトを付けます。
そのような国、県、市の「障害者政策」も充分にニーズを調べ研究して頂いて
聞きたくない人に聞きたくない音楽を・・・
見たくない人に見たくない映画を・・・
食べたくない物を強要したり・・・
そんな、親切こかしにならないように ズレのないように暖かな思いやりと感謝の社会が出来ていきますよう願っています。
コメットのモットー
「自分にして欲しいと思うことを同じように人にしなければなりません。」(聖書 マタイ7:12)
治療革命 ! ついに実現、夢の無痛治療 ! コメット歯科クリニック 副院長 金光 千寿子・○・o。o・。o○・○o。o・。o