10月1日に判決が出て、被告の桜桃歯科と共犯者のネット業者は、
その後控訴するか否かは、考慮するということでしたが、
控訴期限の2週間である15日の本日 裁判所に確認したところ
「控訴の申し出はありません」 との事で 判決が確定いたしました。
それにつきましての事件発生からの7年を振り返り
支えてくださった皆様に感謝と今後のご参考にしていただければと思い
本日 ご挨拶の意味を込めてブログを綴ります。
【副院長からの関係者皆様への状況経過説明】
初めに応援してくださった患者様始めスタッフや関係者の皆様に深く感謝いたします。
コメット歯科 ついに勝訴いたしました!
名誉棄損が全面的に認められました!
同業者である各務原市開業 桜桃歯科 上田 裕康 院長(岐阜県羽島郡岐南町下印食2丁目24番地2)が
名古屋のネット業者ASUE株(代表 安江 真一 名古屋市中区錦3丁目5番地30号)に
指示した「やらせ投稿」が、名誉棄損であり、人身攻撃、甚だしい人格侵害であることが認められたのです。
判決によると、特に「まるでカルト宗教」といった表現は、「意見の域を逸脱している」と判定されました。
裁判の法廷証人尋問では、上田被告は、「コメット歯科に患者を行かせたくないというところが
一番の主眼だった」と述べていました。
また「意味のない詐欺治療」と批判されたニューロマスキュラー(噛み合わせ 顎関節)治療
に関しても上田被告は、「投稿の内容には、正当性があった」と主張したのです。
そこで 医療論争の様に 長期にわたり 数多くの治験や論文の引用も含めて
ニューロマスキュラー(噛み合わせ 顎関節)治療は、
「意味のない治療」なのかどうかも証拠を精査し議論を尽くしました。
その中で上田被告は、自身の主張を裏づけようと色々論文を引用したりしましたが、
こちらが英文での原文を取り寄せて精査すると、
なんと上田被告が翻訳の際に故意に論文を書き換えたり省いたり改ざんしたりしていたことが発覚しました。
また学会誌ガイドラインなど自分を有利に見せるところだけを証拠として出したりしましたが、
結局全文を読めば、わざと歪めた結論にしていることが明確になりました。
原文に使用されていた単語「咬合調整」という歯を削る治療の言葉を
削合をしない「噛み合わせ治療」という言葉
に改ざんしたりもしていることも発覚しました。
正直 医療人としての倫理規範を何と心得るのか! 強い憤りを感じました。
こんな浅薄な批判で あの一流の最先端技術を導入した治療である
ニューロマスキュラー(噛み合わせ 顎関節)治療を否定することができる訳がありません!
それどころか、逆にその有効性 効果性を同じ資料からコメット歯科の方が
証明していくことになりました。(まるで 「倍返し」のよう と私は感じました)
証言台に立った院長と共に準備書面の段階から
当院の顎関節治療の主任 国際認定のライセンスを持つ Dr.安奈も加わり
見事にニューロマスキュラー治療の従来の治療にはない優れた有効性を説得力のある仕方で説明し
同時に上田被告の主張の矛盾を論破したのです。
更に 3000症例を超える当院での治療結果もその説明に圧倒的な説得力を加えました。
お見事でした!
裁判を傍聴していた私は、理路整然と証言する院長にチーム コメットの強い力を感じました。
一方 上田被告は、当院のベテラン弁護士団の尋問に
自分を正当化するための言い逃れの連続でした。
興味深かった点を一部ご報告いたします。
証人尋問の中で裁判長が直接尋問した場面です。
裁判長)「あなたの文言の中で コメット歯科でのインプラントが1本90万円とか3本で
530万円だとか顎関節治療が300万円掛かるという高額治療の文面とか見積書はどこにあるのですか?」
上田被告)「残念ながら 散逸してしまったもの。資料は保管していないけど、それはありますけど。
当初は資料を取っておこうと思わなかったんで・・・」
裁判長)「あなたの文言で、世界中のガイドラインという表現で顎関節治療は必要のない治療と
言っていますが、世界中のガイドラインを直接あなたが確認したということはあるんですか?
あなたは、調べつくして検証した結果でニューロマスキュラー顎関節治療を批判したのですか?
そうであるなら どんな国をチェックしたのか ここで挙げてください」
上田被告)「う・・・・そこまでは、ないです」 (裁判所の証人尋問の記録より)
尋問が具体的になればなるほど、上田被告の事実でないでっち上げの投稿が明らかになって行きました。
更に別の裁判官が、尋ねた投稿の動機について上田被告は、
「コメット歯科に行く患者をなくしたかったんです。
コメット歯科に悪い噂があるからやめとこうというふうにしたかったんです。」
何回もかなり声を荒げて早口で言い放ちました。
そこで 判決でも、上田院長の医療批判は、主張の根拠や信ぴょう性及び正当性を欠いているとされ
加島滋人裁判長は、今回の判決でニューロマスキュラー(顎関節噛み合わせ)矯正治療を
「意味のない治療で詐欺行為」との投稿は根拠がないと指摘されたわけです。
ピンチはチャンスです!
むしろこれを機会にニューロマスキュラー(顎関節噛み合わせ)矯正治療という
素晴らしい最先端治療があることを多くの人に知ってもらえる機会になることを希望しています。
思い出せば、1978年(43年前)院長と二人きりで23.5坪のビルの2階のテナントで始めた
小さな小さな歯科医院でしたが、当初から理念にブレはありません。
理念6番目「患者さんが心から満足し 誇りと確信をもって紹介したくなるクリニックを目指す」
というのがあります。
「詐欺治療」とか「まるでカルト宗教 通院している患者は、騙されていることも気づかず
金を運んでいる哀れで愚かな信徒」といった内容の投稿に対して、コメット歯科としての理念
からも もう黙っておられませんでした。
裁判にするということは、弁護士費用から調査費用から本当に費用と時間と精神力の掛かることです。
とても240万円の慰謝料では、賄いきれるものではありません。
途中 先方の代理人を通じての「お金で和解」(謝罪無し)という話も何回か出ました。
もちろん 今回の慰謝料よりも多額な金額の提示です。
その代わり HPや私のブログ(副院長の奮闘記)を含め自分たちの名前がわからないように
ネットの記事自体もすべて消してほしいという交換条件も提出されました。
私どもは、即座に お断りしました。名誉と信頼の方が大切なのです。
患者様 スタッフ そしてコメット歯科そのものが積み重ねてきた名誉と誇りと信念は、
何としても死守すべきものと考えたからなのです。
ネット攻撃で潰れそうになった時助けてくれたのは、
患者様 そしてファミリーのようなスタッフたちです。
これらは、値段など付けられないプライスレスなものなのです。
今後も コメット歯科は、チームとして
大切な患者様 お一人お一人のご希望に添えるよう 最善を尽くしてまいりますので
どうぞご安心ください。
※ エントランス 階段の登り口 可憐で美しいコスモスの生け花
「全ては 患者様の笑顔のために」
今後ともよろしくお願いいたします。
コメット歯科のモットー
「自分にして欲しいと思うことを同じように他の人にもしなさい」(聖書より)